2024/05/13
210 :2/2:03/07/28 12:19 ID:PrDqyBKW
「あんたの言いたい事は解ったよ、でもなぁ、
あんたと家族、これから何があるかわかんねぇよ?」
咄嗟に父の足にしがみつき、隙間から見える893を睨むと
本物かどうかは知りませんが、チャカを構えていました。
たぶん、ずっと父に突き付けていたのでしょう。
私の姿が目に入ったのか、893はさらに続けて
「お嬢チャン可愛いよなぁ?オーナーさん?」
と、ニヤニヤしつつ父に言い放つと、その途端、父の形相が変りました。
「ああ?ふざけんな!てめぇ殺すぞ!」
「ははは、ヤクザを脅すんかい、オーナーさん」
「おまえらはヤクザだが、俺は親父だ!」
「オーナーさん、こっちはコレ(チャカ)持ってるんだよ?」
「その程度で俺は殺れねぇ!俺は親父だ!こいつらの親父だ!ふざけんな!」
「・・・わかった、俺の負けだ」
そう言うとヤクザはドアを閉め、翌日出ていきました。
普段、ひょうきんで明るい優しい父が、あれほど凄まじく怒りをあらわにしたのは
後にも、たぶんこれから先もないと思います。
あの後、「お父さん、お父さん」と泣きじゃくる私と弟を、
「うん、お父さんだよ」と、優しく抱っこしてくれた父。
この人の娘で本当に幸せです。
211 :おさかなくわえた名無しさん:03/07/28 12:24 ID:cA++cfn+泣けるじゃねえか
続きます…