ハナからボタ餅!

どんなときでも、笑いが大事!※まとめてません

トメ「私は用無しだから、ここで…」

time 2024/01/02

トメ「私は用無しだから、ここで…」

578:名無し:20/06/25(木) 01:36:28 ID:l3q昔、家の前に大きい男の人が倒れてた事があった。
一人じゃどうにもできなかったから、母に言って病院に連れていってもらおうと思ったの。
でも意識が戻った大男は病院を嫌がった。母は警察に通報すればいいだけなのに、何故だか大男を家の中に入れてしまった。
大男は大きい怪我をして倒れてたわけじゃなくて、今で言う行き倒れみたいな人だったみたい。
一年ぐらい家に居たと思う。半年経つ頃には私も大男が家に居るのが当たり前になってて、学校から帰ってきたらただいまーって言ってた。
大男は家のこと何でもやってくれた。掃除も洗濯してくれた。
でもある日ふっと大男は居なくなった。母は寂しそうだった。今思えば母はあの大男に恋をしてたんだろうな。
それから時が経って私が大男を忘れた頃。
私は大学生になってキャンパスライフを楽しんでた。入ったサークルで年上の彼氏が出来たり凄い楽しい日々だった。
だけど、彼氏はサークルの女王みたいな人と本当は付き合っていて、
田舎から出てきた芋女をからかう為に私と付き合っていたこと、私の性事情などをサークル仲間に吹聴していることが分かった。
あんまりだと彼氏に訴えたけど、逆に女王から彼氏を盗ろうとした股の緩い女だとレッテルを貼られてしまった。
それから辛かった。大学のどこにいても好奇の目で見られてる気がしたし、実際噂を聞いた男が一夜の遊びに強引に誘ってくることがあった。
いつも泣いていたし、ご飯が食べられないから痩せた。何も手につかなくなって単位を落とした。
いっそこんなに辛いなら死んでしまおうと思ったの。
最後に一目母の顔を見ようと思って、貯金全部下ろして電車で田舎に帰った。
途中で死ねそうなもの(ロープとか睡眠薬とか)を買っていった。
電車を降りて、母がパートをしているスーパーに行った。途中で擦れ違う幸せそうな人がうらめしかった。
レジ打ちとして働いてる母を見たら涙が出た。こんなにも頑張って働いて養ってくれた母を一人置いていくこと、私が自殺することで気に病むであろうこと全部が私の中でぐちゃぐちゃになり、その場から逃げ出すように走った。
自殺する場所は決めてた。小さい頃遊んだ裏山に、小さいお稲荷様の祠がある。そこの大きな木で首を吊ろうと考えてた。
けど馬鹿だったから、首を吊るためのロープは買ってもロープを括るための足場を用意してなかった。自殺は早速頓挫した。
それでも大学には戻りたくないし、母の顔は見れない気持ちだった。
裏山を降りて行く当ても無く歩いてたら、車が前を塞ぐように止まった。下りてきたのは大男だった。
私は殺されてもいいや、ぐらいの気持ちで大男の車に乗った。

579:名無し:20/06/25(木) 02:03:34 ID:l3q大男は私を殺したりしなかった。それどころが昔みたいに掃除したり、一緒にご飯を作ったりした。
安心したのかな。私は子供みたいに泣いてしまった。大男は優しく背中を擦ってくれた。
私は大男に全部ぶちまけた。大学が辛いこと、本当はここに死ぬために来たこと。
大男は辛かったなとだけ言った。
朝起きたら大男はまた居なくなっていた。
待ってれば帰ってくるだろうと思っていたが3日経っても一週間経っても帰って来なかった。
私も大学に戻る気はなかったから、家主の居ない部屋を暫く間借りしていた。
1ヶ月かそこら経つ頃、大学に通うために借りていた部屋の大家さんから連絡があった。
私が家賃を滞納していたから。いい機会だし、部屋を引き払って大学を辞めようと思い、一度戻ることにした。
大家さんに迷惑かけて申し訳ないと謝罪し、その足で大学に行った。
あれだけ私を苦しめたサークルは無くなっていた。大して仲良くもなかった人たちから一斉に話しかけられた。その人たちの話を要約すると
・女王は借金してしまい、それが払えなくなり泡に沈んだ
・彼氏はホストのバイトを始めたが、女に飛ばれ借金。今は行方不明
・サークルの何人かは薬をやったらしく退学
とそれぞれ茨の道を進んだそうだ。
結局私はそのまま大学を辞めて田舎に戻った。
母になんて言おうか、と考えながら駅を下りたらそこに母がいた。おかえりとだけ言ってくれた。
それからは、こっちの職場で知り合った男性と結婚し、今は一人娘がいます。
去年母が亡くなり、遺品を整理したところ日記が出てきました。その日記には母が「私が死んだらこの人に日記を渡してほしい」と書いてあり、電話番号のメモが一緒にありました。
私は日記を渡すために連絡をすると、その人が線香をあげたいというので、家まで来てもらう事にしました。
日記を受けとりに来た人は、かつての大男でした。
年のせいか随分小さくなっていましたが、それでも顔は昔の面影がありました。
大男は線香をあげると、嗚咽をあげて泣いていました。
落ち着いたあと大男は私に、大男は私の父親であること、昔人を殺してしまったので母とは離婚した。しかし出所して一目私を見たかったので家まで来たが、そこで行き倒れてしまったこと。ずっと私のことを見守っていたことを話してくれました。
その上で大男は、身内に犯罪者がいると孫の将来が狭まるから、金輪際連絡を取るつもりは無い、お前も忘れなさい。と言い帰りました。
旦那には父親が人殺しである事は言いません。
多分私のせいでさらに罪を重ねた事も言いません。
大男の事は私と母が墓場に持っていく秘密です。
お目汚し、長文失礼しました。

580:名無し:20/06/25(木) 03:38:33 ID:Fhk工作員のクソスレ

581: ↓名無し:20/06/25(木) 09:26:47 ID:UNG前に住んでいた土地の近所にA家があった
お互いの家の子供の年が近いこともあって、子供会や学校行事でよく顔を会わせてたのね
よほど親しいとかでなければ保護者同士なんて当たり障りのない会話をするもんだけどAは違う
仕事の都合でなかなか学校行事に合わせるのが大変という兼業ママに「仕事が大変?自分で選んだことでしょ!子供にしたら知ったことじゃないのに可哀想」とか言っちゃう
自分はズバリと世の真実を突く毒舌サバサバな奥様だと自分で言っちゃうような痛い人だった
少しでも相手が困っていることがあれば、助けるのではなく叱咤激励(A談)
私は子供が二人いるんだけど、下の子を出産する時に体を痛めてしまって体が弱くなってしまった
でも転勤族だから実家義実家も頼れず、思いっきり遊んだり一緒に長時間何かをするとかができなかったから子供に辛い思いをさせてしまっていたのね
すぐに座ってしまったり親子マラソンに参加できない私はよくAに絡まれた
子供が可哀想、母親なら自分の身を削ってでも子供のために尽くすべき、働いてるわけでもない(当時下の子生後半年)社会のお荷物の身分で子供とずーっと一緒にいられるんだから幸せな顔してなさい!なんて感じで
確かに子供には我慢させてしまったけど、ここで無理して私が倒れたら上の子は誰がみるのか
自分の精一杯で家事育児してるのに、なぜ他人にそんなことを言われなければならないのか
転勤族の乳児持ちで体を壊しているという事情があって働けないでいたら「社会のお荷物」は酷い
本当に本当にAが嫌いだった
下の子を抱っこして散歩に出かけた私を見付けて、目をキラキラさせながら駆け寄ってきて「あなたのためを思って」と嬉しそうに罵倒してくる顔は今でも思い出せる
数年後、Aの家族に要介護者が出た
A以外の家族は仕事や学校があるので、必然的にAが介護を担うことに
しばらくするとAが鬱っぽくなってきた
風呂を嫌がりトイレで尻を拭くのも忘れ「家の中に泥棒がいる!」と当たり散らす老人にずーっとくっついてなければならなくなったら鬱になるだろう
家から出ていかないように監視もしなきゃならんし、自分のことなんか何一つできなくなったようだった
Aは周囲に助けを求めるんだけど、今までが今までだったから誰も相手にしない
気の強い人は叱咤激励(かつてのA談)
「汚い、臭いだなんてご母堂が可哀想」「育ててもらった恩返しなんだから身を削ってでも尽くすべき」「仕事してるわけでもないんだし実母でしょ?家事を他の家族に分担して貰えたんだからやりなさいよ」と四面楚歌
実際自分の家のことに忙しいから人の家の介護まで手伝えない
病院に行ってるときやケアマネージャーの前ではシャキっとしてるらしくて辛い辛いと訴えてもどうにもならなかったらしい
実際痴呆の方が多い地域だったから、もっと重い人を毎日見てる医師やケアマネとしてはまだマシに見えたのかも
実は私もAと同じ立場だったことがある
だから介護がどれほど辛くて、どの機関にどう訴えて何の手続きをすればいいのか全部知ってる
でも言わなかった
助ける気なんか更々なかった
自分で調べもしない資料も集めないくせに、辛い辛い代わりにやってとグズグズうるさいとしか思えなかった
どうすれば少しでも希望の光が見出だせるのか知っていて何も教えなかったのが私の黒い過去

582: ↓名無し:20/06/25(木) 11:30:53 ID:GoxそれでAはどうなったの?

続きます…

シェアする

  • 人気記事

  • 最近のコメント

    表示できるコメントはありません。
  •